凄まじい積雪。
こんなにも雪が積もった廃墟へ来るのは久しぶりだ。
数年前の真冬、腰まで積もった雪を掻き分けながら三時間近く山道を歩き続けたことが懐かしい。
今回は前回と違って防寒対策ばっちりなので、あの時のように眠くなって雪の中横になり始めるようなことはないだろう。
とは言え、この雪の中を進んで行けば死ぬ気しかしないので、少し離れた場所から写真に収めることとする。
山の上なので風が強く、最早吹雪。
視界が真っ白になって何も見えなくなることもしばしば。
息も苦しい。
この鉱山の最盛期には、約十五万人がこれらのアパート群で生活していたそうだが、今ではもぬけの殻だ。
後方で除雪車がせっせと働いていた。
こっちまでは来ないだろうと高を括っていたら、雪を押しながら容赦無く撮影する私の元へ突進してきた。
このままでは雪と一緒に私まで退かされてしまうので、仕方なく撮影を終えた。
次回の更新は来週か、遅くても再来週の予定だ。
お楽しみに。