カテゴリ: 廃鉱山


凄まじい積雪。

こんなにも雪が積もった廃墟へ来るのは久しぶりだ。

数年前の真冬、腰まで積もった雪を掻き分けながら三時間近く山道を歩き続けたことが懐かしい。

今回は前回と違って防寒対策ばっちりなので、あの時のように眠くなって雪の中横になり始めるようなことはないだろう。


とは言え、この雪の中を進んで行けば死ぬ気しかしないので、少し離れた場所から写真に収めることとする。


山の上なので風が強く、最早吹雪。
視界が真っ白になって何も見えなくなることもしばしば。

息も苦しい。


この鉱山の最盛期には、約十五万人がこれらのアパート群で生活していたそうだが、今ではもぬけの殻だ。


後方で除雪車がせっせと働いていた。

こっちまでは来ないだろうと高を括っていたら、雪を押しながら容赦無く撮影する私の元へ突進してきた。

このままでは雪と一緒に私まで退かされてしまうので、仕方なく撮影を終えた。


次回の更新は来週か、遅くても再来週の予定だ。

お楽しみに。

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今回は少し遠くまで来た。

と言っても訪れるのは二回目で、神経を尖らせて慎重に侵入を図った前回と比べ、今回私の犯罪意識はほとんどないに等しい。

慣れとは恐ろしいものだ。


ここはかつて東南アジア一の金山と呼ばれ非常に栄えた金鉱山であったが、資源の枯渇により1985年廃鉱となった。

観光地なので外観だけなら誰でも見ることができる。

問題は内部への侵入で、あちこちに観光客がいるため見られずに中へ入ることが非常に難しい。

ということで、こういうのは堂々と入ってしまうことが重要(多分)。

どうか私のせいで日本人が立ち入り禁止の場所に平然と入っていく図々しい奴だと思われませんように、と願いながら立ち塞がったゲートを乗り越えた。


ここが壮大で結構感動する。


内部にはほとんど残留物が残っておらず、これといった見所もないので一時間もしないうちに脱出した。


凄い色…。


前回はタクシーで来てそのままポイされ何時間も凄まじい湿気と暑さに耐えながら坂道を右往左往したが(初めてだったのでどこに何があるかも分からなかった為)、今回は前回仲良くなった日本語の話せるタクシーの運転手さんが一日中付き添ってくれていたので移動が物凄く楽チンだった。


あちこちに廃墟。


適当に観光して帰ります。

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雨の中、次の物件へ向かった。


有名なアパート群はすぐに見つかった。

大きさ形の等しいコンクリート造りの建物がいくつも並んでいる。

これだけ建物があるのだから嘸かし沢山撮影してきたのだろう、と期待したかもしれないが、内部の写真は、


これと、


これを見るついでに撮った、


この写真しかない。

全て入ったわけではないのでわからないが、どの建物も目ぼしい残留物などは残っていないのではないかと思う…というか、そういうことにしておきたい。

私は雨の中あのアパート群まで歩いていく気力が起きなかった。


雨が酷くなってきた。


アパート群の直ぐ横にあった赤茶色の沈殿池。

ここは硫化鉄鉱山だったらしいので、硫化物の汚泥だと思うが…身体に悪そう。

雨でカメラが壊れる前に(つい一昨日落として壊したけど)引き上げよう。


バイバイ。

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ここが本日二軒目の物件。

この鉱山は観光地化されているが、ここは立ち入り禁止エリアだ。

多くの人は少し離れた場所からこの産業遺産を眺め、写真に収める。

そのため、辿り着くまでとにかく人目に晒されるのだ。

私は脚立を担ぎ、立ち入り禁止と書かれた看板の横を堂々と通り過ぎた。

こういうのは迷わずさっさと入ってしまうことが重要(多分)。

設定は、「産業遺産を修理しに来た人」


溜め池?

エメラルドグリーンの綺麗な色をしている。


相変わらず天気が良くてよろしい。

 
空に浮かぶ雲と、水面に浮かぶ雲。

満月の夜に飛び込んだらおじゃるまるみたいに過去や未来へタイムスリップできるのかな、などと考える(前回の記事から「魔法書」とか「タイムスリップ」とかファンタジックなことばかり考えているのは実家でハリーポッターをずっと読んでいたからだと思う)。

満月が出るまで待っているわけにはいかないので、再び脚立を担ぎ、そそくさと退散した。

この後、観光地として一般に開放されている(といっても千円取られる)坑道内を歩いた。

これが結構面白かったので写真を上げておくが、以降は廃墟と関係がないので興味のない方はスルーすることをお勧めする。

平日ということでほとんど(というか全く)人がおらず、私は一人で薄暗い坑道を歩いていた。

するとしばらくして、ようやく人を発見。

お兄さーん!


お兄さーん…あれ?


お兄さ………顔にカビ生えてますよ!?


坑道内にはこんな感じのリアルな人間の模型があちこちに展示されていた。

しかし薄暗い場所で道を曲がった後など、こんな奴らが突然目に入ってくるので結構心臓に悪い。


途中お化け屋敷にいるのか坑道にいるのか分からなくなった。

それにしてもこの模型達…


目が虚ろだったり、


絶望的な瞳をしていたり、


悲しそうな顔をしているような…。


こんな場所にいたくないんじゃないの…
誰か止めさせてあげて…


このお姉さんなんか、凶器持って前の人を刺そうとしているようにしか見えない。

観光地の普通の楽しみ方ができなくなってきたあたりで、鉱山を後にした。

明日も更新する予定です。
お楽しみに。

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