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日本に戻り、自宅に戻らないまま今度は別の場所へ向かった。

七月下旬から長らく夏休みだったのでこのところかなりハイペースで廃墟に通っていたが、来週から大学が始まるのでペースダウンすることになる。

ということで今回が夏休み最後の廃墟旅だ。

目的地までの通り道に面白い場所があったので、廃墟ではないが記事にまとめた。


この仏像群を見て、私は息を呑んだ。


姿形の異なる仏像がずらりと並んでいる。


驚くことに、この大量の仏像は個人が六億円もの私財を叩いて中国の彫刻師に作らせたらしい。

なんでも、日本は戦争で中国に迷惑をかけたので、その償いとして中国の文化を広く紹介しようと思ったそうだ。

本人は、観光の話題になれば幸いと思う、と話している。

私が彼の親戚なら絶対に泣くだろう。

 

親戚といえば、この場所から数百メートル離れた先にもう一つ仏像群を作ったらしく、そこには彼の親戚や友人、先輩などの姿をそのまま形にして並べた異様な光景が広がっている。

今回は時間の都合上省いたが、また機会があれば寄ってみようと思う。


ノリノリな仏像。


見てる。


「そこにいるのは分かっておるぞ」


寄りたい場所があるので、先を急ぐ。

またね。


見ての通り廃墟ではないが、皆ジブリは好きそうなので折角撮ったことだしブログにまとめようと思う。

無事に廃墟の撮影を終え、千と千尋の神隠しの舞台にそっくりということで人気の観光地に向かった。

因みにここへ来るのは四回目である。
ジブリ好きなのは私も例外ではない。


この時期は特に天気が安定しない。
終始雨がちらついていた。


提灯の明かりがつく前の昼間からここは賑わっている。


五時過ぎくらいからちらほらと明かりが灯り始めた。


日が暮れると更に人は増える。
人がごった返していて歩くことも困難だ。

日本人が多く、日本語をよく耳にした。
やはり日本人はジブリが好きらしい。


ここへ来てはいけない!すぐ戻れ!」

そう言ってハクが千尋を追い返そうとしたシーンが頭に浮かぶ。

こんなに人が多くちゃ私はハクに見つけてもらえないだろうなぁ。


おお、凄い人。

タクシーのお兄さんが私を待っているので帰ります。

再見!

今回の物件は廃校であるが、廃墟ではない。

昭和49年に廃校になったこの学校は平成16年に修復され、一般公開されるようになった。

昨日の鉱山の記事といい、ただの観光地ではしゃいでいる大学生のブログになってしまっていることをご了承頂きたい。


許可を得て廃校を撮影するというのは不思議な気分だ。

悪いことはしていないのに管理人の方が廊下を通るたびに身構えてしまう。

こういうのを職業病というのだろうか。


平日ということもあり、貸切状態だった。

こういう観光地巡りもたまには悪くない。


この辺りの町並みはとても美しい。

後ろ髪引かれる思いでこの町を後にした。

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本日、とある山中の廃墟を訪れた。

長く実家に帰省しており、自宅に戻らないまま開始した探索だった為登山靴の用意がなく、若干の不安はあったが、ネットの情報と地形図、GPSを頼りに山の中へ入っていった。

第一の目印である吊り橋は航空写真で予め場所をチェックできたので、なんなく見つけることができた。

怖いと評判の吊り橋であったが、ゆらゆら揺れるのが気持ち悪いくらいで、実際は全く大したことがなかった。

これならこの間のジェットコースターの方が怖い。

橋を渡り終えた後は、地形図を見ながらなだらかそうな斜面を探した。

…が、最終的にはめんどくさくなって岩場をよじ登り始めた。

お前ボルダリングやってなかったらどうやってここ突破するつもりだったんだよ、という感じの斜面を登る、登る。

ただ、靴が無印で購入した安物なのでフリクションが全く効かない。

地質が脆く、崩れた足場がボロボロと谷底に落ちていくのを見た。ついでに、自分の登ってきた斜面も見た。


いやいや、おかしいだろ。

ここはこの地方でも一、二を争う有名物件だ。こんな斜面だか壁だか分からないような岩場を全員が登ってきたはずはない。私は冷静になって来た道を戻り始めた。

下っている途中で、上の方から誰かが大股でバタバタと走ってくる足音が聞こえた。

同業者?

一旦下りるのをやめ、丈夫そうな木の根っこに捉まって音が聞こえた方に目を向けた。

しかしそこは人が走って下りてこれるようななだらかな斜面ではなかったので、気のせいということで片付けた。

私はリュックを下ろし、ある程度安定しそうな座り場所を確保してから再びGPSを確認した。

すると、またバタバタという音が聞こえるではないか。

音のした方に目をやると 、大きな石が斜面を転がっていた。

なんだ落石か、と私は安心し、GPSに視線を戻した。現在地を確認しながら、まだ続く落石の音を聞いていた。

ーバタバタ

頭の上に落ちてきたらひとたまりもないな。

ーバタバタ

よく崩れるな。地質が脆いもんな。

ーバタンバタン

いつまで続くんだろう。まさか土砂崩れでも起こるんじゃないだろうな。
(音のする方を見る)


クマぁあああああ!

視線の先には斜面をゴロゴロと転がる大きなクマの姿があった。

距離は二、三十メートル向こう。

脳裏に福岡大ワンゲル部のクマ襲撃事件が過る。

一瞬死を覚悟し固まったが、直ぐに、クマに食われて死ぬのは嫌(絶対痛い)!と、慌ててリュックに手を伸ばした。

すると、勢いよく動いたことが良くなかったようで、足元が崩れ出し、私は急斜面を勢い良く滑り落ちていった。

この時はクマを見つけた時以上に死を悟った。

途中でリュックの置いてあった場所も崩れたらしく、カメラの入ったリュックは落ちる私を二倍以上のスピードで追い越し、くるくると回転しながら遥か下の方へ落下していった。カメラの入ったリュックが。

私はあちこち負傷しつつ急斜面を通過し、ほとんど滑り落ちるように少しなだらかになった斜面を駆けて行った(何故かこの時私の脳内プレイヤーでは「森のくまさん」が流れていた)。

そしてリュックを回収した後橋に飛び乗り、橋がぐわんぐわん揺れるのも構わず来た道を走った。


ということで目的の廃墟には辿り着けなかったのだが、一連の恐怖体験を誰かに伝えたかった為に記事を上げた。

因みにカメラは液晶にヒビが入り、画面が映らなくなりましたとさ(一応撮れる)。


今回の場所にもう一度行く勇気が出ないので、明日は別の廃墟を訪れます。

お楽しみに。

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