カテゴリ: 廃遊園地


初めに理っておくが、ほとんど写真を撮っていない。

というのも、夜中一人で廃墟にいる状況は中々恐怖を感じるのだ。

どこからか動物の鳴き声がするのが心臓に悪いし、ライトの光が雨水に反射して光るたび吃驚しなければいけないので、精神的に負担が大きく、長く留まっていられなかった。

私は男性と交際するにあたって趣味が同じである必要はないと考えるが、この時ばかりは廃墟好きな彼氏(アシスタント)が欲しいと思った。

なぜなら、精神的な負担が大きいということに加え、三脚と脚立が重いからだ。

なんで脚立?と思っただろうか。
三脚を高く伸ばすのはいいものの、背が低い私は脚立がなければ高すぎてシャッターを押すことができないのだ。

カメラを持って三脚を持って脚立を持って足元をライトで照らしながら移動…

一人では大変すぎる。

怖い、重い、と嫌なことばかりだったが、一つ良かったのは昼間のうちにリユースショップで五百円のダウンを購入して撮影に臨んだので、この日凍えることはなかったということだ。


ここを訪れるのは三回目だ。
二回共、勿論昼間である。

前回訪れた時、作業員のような人に見つかって追い出された。

門にも沢山の張り紙が貼られており、今度見つかるとなんだかやばそうなので今回は日が暮れてから訪れた。

天気が悪くてがっかりである。


ジャスミンのお城、というたいそうな題名をつけたが、勿論ジャスミンのお城ではない。

廃墟に住んでいるお姫さまなんて嫌だ。

要は良い題名が思い浮かばなかったのだ。
何か他にいい題名があれば教えて欲しい。


写真は以上だ。

物足りないと思われるかもしれないが、いたいけな女子に深夜月明かりも届かない真っ暗な廃墟の屋内に入れなどと言わないでもらえると嬉しい。


ちなみに昼間はこんな感じ。

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星空の下静かに佇む観覧車。

かつて沢山の笑顔を乗せたゴンドラは、今や永遠に稼働しない。

この日は大学が遅くまであったため、夕方からの出発である。

この遊園地を訪れるのは四回目だ。

晴れの日も曇りの日もこの観覧車を撮った。
雪が降っていたこともある。

あとは夜に撮影するのみだ。


22時頃到着し、空を見てがっかりした。

曇っていてほとんど星が見えない。

晴れるまで待とうとも思ったが、長袖二枚しか持って来なかったため(関東地方はまだ暖かかったので油断した)、何もせずに突っ立っているには寒すぎる。

段々雲が濃くなってきたので仕方なく引き返すことにした。

しかし、どういうことだろう。

インターに差し掛かった手前、急に雲が引いたのだ。

時刻は深夜0時。


ほとんど雲はなくなった。

こんなに早く引いたのは、強い風のお陰だろう。

あとは真っ暗でほとんど何も見えないので、以前昼間に撮った構図を思い出してカメラをセットするだけだ。


こんな感じだったかな?


それにしても、シャッターを切っている間何もせずにじっとしていると益々寒い。

風が強い上に、気温は10度だ。


ピカー!


さっきとは見違える程のすっきりした夜空。

草むらからガサゴソ音がするのが怖いので帰ろうと思う。

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月に二度、偶然同じ人と廃墟内で遭遇することはさほど珍しい事ではないのだろうか、と考え、いやいやそんなことはない、とすぐにその考えを払拭した。

最近色々な感覚が麻痺しつつある。 

片道七時間程の距離なら遠いと感じなくなってきたし、あれほどビクビク怯えながら探索していたこの遊園地も、再び訪れた時にはそれほど怖くなかった。 


早朝、眠い目をこすりながらジェットコースターのてっぺんを目指した。

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ぐるぐる。

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まだ薄暗い。

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明るいバージョン。

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日が出てきた。

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小さいアトラクションはスルーして、二つ目のジェットコースターに向かう。

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ここまで登ってくるのに結構疲れる。

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ジオラマみたい。
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二泊三日の廃墟旅、これにて終了。 

関西地方大好きです。ありがとうございました。 

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私は本当にここへ足を踏み入れたのだろうかと、自宅に戻ってから殆ど回っていない頭でぼんやりと考える。

頭が回らないのは、前日はしゃぎすぎて眠らずにここを訪れたからという理由だけではない。

ここは警備員が常在しているので侵入できるはずがないと、つい最近まで完全に諦めていたからだ。

ずっと登りたかったこのジェットコースターのてっぺんに登れたことは、今でも夢のように感じる。


まだ日が明けたばかりの時間、人目を気にしながらささっと園内への侵入をはかった。


先月訪れた遊園地の廃墟とは比べものにならない数のアトラクション。

本当は一つずつじっくりと撮影をしたいが、モタモタしている余裕はない。

手早く撮影を済ませ、ここを出なくては。


取り敢えず、一番登りたかったジェットコースターに登る。

私はご飯を食べる時好きなものは残しておくタイプだが、廃墟の場合最も撮りたいものから順に撮影する。

なぜなら私が廃墟で最も恐れていることは、誰かに見つかり、撮影を中断させられてしまうことだからだ。

警察に捕まることは百歩譲って仕方ないとして、目と鼻の先にある廃墟の撮影が未遂に終わること程悔しいことはない。


私はジェットコースターが…というより、高いところが苦手だ。

早く降りたいなぁ、などと考えながらてっぺんを目指す。


園内が見渡せる。


た、高い…。

このジェットコースターが現役なら、私は絶対に乗らないだろう。


二つ目のジェットコースターにむかう。

歩きながら、警察に捕まって親に連絡がいったら、「お前はいつかこうなると思ってた」とか言われるんだろうなぁ、なんて考えていた。


次はこれに登る。
木造ジェットコースター。


木の部分はミシミシいうし、ところどころ釘が外れているので、金属のレール部分を慎重に歩いて進んだ。


ここから落ちたら死ぬよな。死んだらまさに自業自得だな。それに、死者が出れば間違いなく遊園地は封鎖されて、2ちゃんでむちゃくちゃ叩かれるんだろうな。
…などと考える。


滞在時間は三時間。

緊張でお腹がずっと痛かった。
大学を卒業するまでは捕まりたくない…。

園内が広すぎる上、眠気やら緊張やらで撮影が適当だったので、近いうちにまた訪れようと思う。

無茶苦茶眠い。寝る。

おやすみなさい。

この遊園地を訪れるのは三回目だ。

一回目は新幹線、二回目は夜行バス、三回目は車。
いずれも日帰りである。

私は基本的に片道三時間以内なら歩くことにしている。
前回来た時は車がなかったので、駅から二時間弱歩いた。懐かしい。

春に来た時はちらちらと雪が舞っていて、時たま見かけるふきのとうが可愛らしく、楽しく向かうことができたが、夏の日は地獄である。

公共機関を使って訪れた人は、私のようにタクシー代をケチり、炎天下の中数時間歩くことはやめよう。


コンクリートの道を歩き続けると、唐突にカラフルな観覧車が顔を出す。

初めてこの観覧車を見た時の感動は忘れられない。
なぜなら、私が廃墟を好きになったのは廃墟の観覧車の写真を見たことがきっかけであり、廃遊園地の観覧車をこの目で見たのはその時が生まれて初めてだったからである。


夏は草がボウボウで遊具が若干埋もれていた。
私はいつもの如く生足で茂みの中を掻き分けていく。


お馬さん発見。


観覧車を撮影していたら一組の夫婦がスマホをパシャパシャしながら歩いてきた。

旦那「心霊とか好きなんですかっ!」

私「私そういうの信じてないです」

旦那「でもこれ、見てくださいよ!オバケみたいなのが写ってるんです(スマホで撮影した観覧車の写真を私に見せる)」

私「私ですね」


旦那さんすみません。私観覧車に登りました。

登れそうな場所を見つけるとついつい登ってしまうのは、私の悪い癖だ。

それにしても、よく見たら奥さん、胸が大きくて若くてセクシーだったなぁ。
奥さんじゃなくて愛人かもしれない。


二度と回ることのない遊具。


いい天気だね。


ここは私にとってどんな現役の遊園地よりも魅力的な場所だ。

このまま永遠にこの姿をとどめてくれることを祈る。


またね。

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