初めに理っておくが、ほとんど写真を撮っていない。

というのも、夜中一人で廃墟にいる状況は中々恐怖を感じるのだ。

どこからか動物の鳴き声がするのが心臓に悪いし、ライトの光が雨水に反射して光るたび吃驚しなければいけないので、精神的に負担が大きく、長く留まっていられなかった。

私は男性と交際するにあたって趣味が同じである必要はないと考えるが、この時ばかりは廃墟好きな彼氏(アシスタント)が欲しいと思った。

なぜなら、精神的な負担が大きいということに加え、三脚と脚立が重いからだ。

なんで脚立?と思っただろうか。
三脚を高く伸ばすのはいいものの、背が低い私は脚立がなければ高すぎてシャッターを押すことができないのだ。

カメラを持って三脚を持って脚立を持って足元をライトで照らしながら移動…

一人では大変すぎる。

怖い、重い、と嫌なことばかりだったが、一つ良かったのは昼間のうちにリユースショップで五百円のダウンを購入して撮影に臨んだので、この日凍えることはなかったということだ。


ここを訪れるのは三回目だ。
二回共、勿論昼間である。

前回訪れた時、作業員のような人に見つかって追い出された。

門にも沢山の張り紙が貼られており、今度見つかるとなんだかやばそうなので今回は日が暮れてから訪れた。

天気が悪くてがっかりである。


ジャスミンのお城、というたいそうな題名をつけたが、勿論ジャスミンのお城ではない。

廃墟に住んでいるお姫さまなんて嫌だ。

要は良い題名が思い浮かばなかったのだ。
何か他にいい題名があれば教えて欲しい。


写真は以上だ。

物足りないと思われるかもしれないが、いたいけな女子に深夜月明かりも届かない真っ暗な廃墟の屋内に入れなどと言わないでもらえると嬉しい。


ちなみに昼間はこんな感じ。

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