日本に戻り、自宅に戻らないまま今度は別の場所へ向かった。

七月下旬から長らく夏休みだったのでこのところかなりハイペースで廃墟に通っていたが、来週から大学が始まるのでペースダウンすることになる。

ということで今回が夏休み最後の廃墟旅だ。

目的地までの通り道に面白い場所があったので、廃墟ではないが記事にまとめた。


この仏像群を見て、私は息を呑んだ。


姿形の異なる仏像がずらりと並んでいる。


驚くことに、この大量の仏像は個人が六億円もの私財を叩いて中国の彫刻師に作らせたらしい。

なんでも、日本は戦争で中国に迷惑をかけたので、その償いとして中国の文化を広く紹介しようと思ったそうだ。

本人は、観光の話題になれば幸いと思う、と話している。

私が彼の親戚なら絶対に泣くだろう。

 

親戚といえば、この場所から数百メートル離れた先にもう一つ仏像群を作ったらしく、そこには彼の親戚や友人、先輩などの姿をそのまま形にして並べた異様な光景が広がっている。

今回は時間の都合上省いたが、また機会があれば寄ってみようと思う。


ノリノリな仏像。


見てる。


「そこにいるのは分かっておるぞ」


寄りたい場所があるので、先を急ぐ。

またね。