2016年09月


雨の中、次の物件へ向かった。


有名なアパート群はすぐに見つかった。

大きさ形の等しいコンクリート造りの建物がいくつも並んでいる。

これだけ建物があるのだから嘸かし沢山撮影してきたのだろう、と期待したかもしれないが、内部の写真は、


これと、


これを見るついでに撮った、


この写真しかない。

全て入ったわけではないのでわからないが、どの建物も目ぼしい残留物などは残っていないのではないかと思う…というか、そういうことにしておきたい。

私は雨の中あのアパート群まで歩いていく気力が起きなかった。


雨が酷くなってきた。


アパート群の直ぐ横にあった赤茶色の沈殿池。

ここは硫化鉄鉱山だったらしいので、硫化物の汚泥だと思うが…身体に悪そう。

雨でカメラが壊れる前に(つい一昨日落として壊したけど)引き上げよう。


バイバイ。

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今回の物件は廃校であるが、廃墟ではない。

昭和49年に廃校になったこの学校は平成16年に修復され、一般公開されるようになった。

昨日の鉱山の記事といい、ただの観光地ではしゃいでいる大学生のブログになってしまっていることをご了承頂きたい。


許可を得て廃校を撮影するというのは不思議な気分だ。

悪いことはしていないのに管理人の方が廊下を通るたびに身構えてしまう。

こういうのを職業病というのだろうか。


平日ということもあり、貸切状態だった。

こういう観光地巡りもたまには悪くない。


この辺りの町並みはとても美しい。

後ろ髪引かれる思いでこの町を後にした。

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ここが本日二軒目の物件。

この鉱山は観光地化されているが、ここは立ち入り禁止エリアだ。

多くの人は少し離れた場所からこの産業遺産を眺め、写真に収める。

そのため、辿り着くまでとにかく人目に晒されるのだ。

私は脚立を担ぎ、立ち入り禁止と書かれた看板の横を堂々と通り過ぎた。

こういうのは迷わずさっさと入ってしまうことが重要(多分)。

設定は、「産業遺産を修理しに来た人」


溜め池?

エメラルドグリーンの綺麗な色をしている。


相変わらず天気が良くてよろしい。

 
空に浮かぶ雲と、水面に浮かぶ雲。

満月の夜に飛び込んだらおじゃるまるみたいに過去や未来へタイムスリップできるのかな、などと考える(前回の記事から「魔法書」とか「タイムスリップ」とかファンタジックなことばかり考えているのは実家でハリーポッターをずっと読んでいたからだと思う)。

満月が出るまで待っているわけにはいかないので、再び脚立を担ぎ、そそくさと退散した。

この後、観光地として一般に開放されている(といっても千円取られる)坑道内を歩いた。

これが結構面白かったので写真を上げておくが、以降は廃墟と関係がないので興味のない方はスルーすることをお勧めする。

平日ということでほとんど(というか全く)人がおらず、私は一人で薄暗い坑道を歩いていた。

するとしばらくして、ようやく人を発見。

お兄さーん!


お兄さーん…あれ?


お兄さ………顔にカビ生えてますよ!?


坑道内にはこんな感じのリアルな人間の模型があちこちに展示されていた。

しかし薄暗い場所で道を曲がった後など、こんな奴らが突然目に入ってくるので結構心臓に悪い。


途中お化け屋敷にいるのか坑道にいるのか分からなくなった。

それにしてもこの模型達…


目が虚ろだったり、


絶望的な瞳をしていたり、


悲しそうな顔をしているような…。


こんな場所にいたくないんじゃないの…
誰か止めさせてあげて…


このお姉さんなんか、凶器持って前の人を刺そうとしているようにしか見えない。

観光地の普通の楽しみ方ができなくなってきたあたりで、鉱山を後にした。

明日も更新する予定です。
お楽しみに。

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気を取り直して、本日も廃墟探索。

一軒目は緑に身を包んだ赤い屋根のキュートな鉄工所跡を訪れた。

因みに初めは少々曇っていた。


とても可愛いからいつまでも撮っていたいけれど、あまりにも人目につきやすいので一旦中に入る。


荒らされた形跡は全くなく、人だけが急に消えてしまったような印象を受けた。


8:14


素敵な階段。


アシナガバチとブヨとコウモリが飛び回っていた。


???


人工物と自然の融合。


魔法書でも出てきそうな…


一時間くらい中を彷徨いた後外に出ると、晴天になっていた。

雲ひとつない。


次の廃墟へ向かいます。

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本日、とある山中の廃墟を訪れた。

長く実家に帰省しており、自宅に戻らないまま開始した探索だった為登山靴の用意がなく、若干の不安はあったが、ネットの情報と地形図、GPSを頼りに山の中へ入っていった。

第一の目印である吊り橋は航空写真で予め場所をチェックできたので、なんなく見つけることができた。

怖いと評判の吊り橋であったが、ゆらゆら揺れるのが気持ち悪いくらいで、実際は全く大したことがなかった。

これならこの間のジェットコースターの方が怖い。

橋を渡り終えた後は、地形図を見ながらなだらかそうな斜面を探した。

…が、最終的にはめんどくさくなって岩場をよじ登り始めた。

お前ボルダリングやってなかったらどうやってここ突破するつもりだったんだよ、という感じの斜面を登る、登る。

ただ、靴が無印で購入した安物なのでフリクションが全く効かない。

地質が脆く、崩れた足場がボロボロと谷底に落ちていくのを見た。ついでに、自分の登ってきた斜面も見た。


いやいや、おかしいだろ。

ここはこの地方でも一、二を争う有名物件だ。こんな斜面だか壁だか分からないような岩場を全員が登ってきたはずはない。私は冷静になって来た道を戻り始めた。

下っている途中で、上の方から誰かが大股でバタバタと走ってくる足音が聞こえた。

同業者?

一旦下りるのをやめ、丈夫そうな木の根っこに捉まって音が聞こえた方に目を向けた。

しかしそこは人が走って下りてこれるようななだらかな斜面ではなかったので、気のせいということで片付けた。

私はリュックを下ろし、ある程度安定しそうな座り場所を確保してから再びGPSを確認した。

すると、またバタバタという音が聞こえるではないか。

音のした方に目をやると 、大きな石が斜面を転がっていた。

なんだ落石か、と私は安心し、GPSに視線を戻した。現在地を確認しながら、まだ続く落石の音を聞いていた。

ーバタバタ

頭の上に落ちてきたらひとたまりもないな。

ーバタバタ

よく崩れるな。地質が脆いもんな。

ーバタンバタン

いつまで続くんだろう。まさか土砂崩れでも起こるんじゃないだろうな。
(音のする方を見る)


クマぁあああああ!

視線の先には斜面をゴロゴロと転がる大きなクマの姿があった。

距離は二、三十メートル向こう。

脳裏に福岡大ワンゲル部のクマ襲撃事件が過る。

一瞬死を覚悟し固まったが、直ぐに、クマに食われて死ぬのは嫌(絶対痛い)!と、慌ててリュックに手を伸ばした。

すると、勢いよく動いたことが良くなかったようで、足元が崩れ出し、私は急斜面を勢い良く滑り落ちていった。

この時はクマを見つけた時以上に死を悟った。

途中でリュックの置いてあった場所も崩れたらしく、カメラの入ったリュックは落ちる私を二倍以上のスピードで追い越し、くるくると回転しながら遥か下の方へ落下していった。カメラの入ったリュックが。

私はあちこち負傷しつつ急斜面を通過し、ほとんど滑り落ちるように少しなだらかになった斜面を駆けて行った(何故かこの時私の脳内プレイヤーでは「森のくまさん」が流れていた)。

そしてリュックを回収した後橋に飛び乗り、橋がぐわんぐわん揺れるのも構わず来た道を走った。


ということで目的の廃墟には辿り着けなかったのだが、一連の恐怖体験を誰かに伝えたかった為に記事を上げた。

因みにカメラは液晶にヒビが入り、画面が映らなくなりましたとさ(一応撮れる)。


今回の場所にもう一度行く勇気が出ないので、明日は別の廃墟を訪れます。

お楽しみに。

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