星空の下静かに佇む観覧車。

かつて沢山の笑顔を乗せたゴンドラは、今や永遠に稼働しない。

この日は大学が遅くまであったため、夕方からの出発である。

この遊園地を訪れるのは四回目だ。

晴れの日も曇りの日もこの観覧車を撮った。
雪が降っていたこともある。

あとは夜に撮影するのみだ。


22時頃到着し、空を見てがっかりした。

曇っていてほとんど星が見えない。

晴れるまで待とうとも思ったが、長袖二枚しか持って来なかったため(関東地方はまだ暖かかったので油断した)、何もせずに突っ立っているには寒すぎる。

段々雲が濃くなってきたので仕方なく引き返すことにした。

しかし、どういうことだろう。

インターに差し掛かった手前、急に雲が引いたのだ。

時刻は深夜0時。


ほとんど雲はなくなった。

こんなに早く引いたのは、強い風のお陰だろう。

あとは真っ暗でほとんど何も見えないので、以前昼間に撮った構図を思い出してカメラをセットするだけだ。


こんな感じだったかな?


それにしても、シャッターを切っている間何もせずにじっとしていると益々寒い。

風が強い上に、気温は10度だ。


ピカー!


さっきとは見違える程のすっきりした夜空。

草むらからガサゴソ音がするのが怖いので帰ろうと思う。

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カメラを持ったのも廃墟に来たのも、約一ヶ月ぶりだ。

大学が始まり、忙しくなったということもあるが、どういうわけかしばらく廃墟に対する意欲が低下していた。

いや、廃墟への意欲だけが失せているわけではない。

最早なんのやる気も出ないのだ。

今朝は早朝から二つの物件をまわる予定だったにも関わらず、寝坊して四時間遅れの出発となった。


この無影灯を見たいと二ヶ月前くらいから思っていたものの、随分と先延ばしにしてきた。

廃病院は苦手だ。

というより、多分私は廃墟自体得意ではないと今更ながら気が付いた。

言っていることとやっていることが大分矛盾しているが、そもそも私は危ないこととか危険なことが嫌いなのだ。


この手術室さえ撮影できれば私は満足だ。

一通り回った後、さっさと帰ろうと思う。


この光景、デジャブ。

廊下×車椅子 という組み合わせを至る所で見掛ける。


この物件を探している時、遠目から見て直ぐに「ああ、あれだろうな」と気が付いた。

明らかに「廃墟」といった佇まいだが、この病院は住宅に囲まれている。

夜、家の窓からこんな建物が見えたら、廃墟好きの私でも不気味に感じるだろう。


先生の白衣。


帰ろう。

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怖い題名をつけたが、この赤茶色の染みは血ではなくイソジンなので安心して見て頂きたい。

この病院の扉はきちんと閉鎖されており、窓も破られていなかったので一目見ただけでは一時的に閉められた病院なのか廃墟なのか判断ができない。


と言っても、判断が難しいのは中に入ってからも同じだ。
中はとても綺麗で、落書き一つなかった。

これじゃあ私が空き巣みたいじゃないか…。


車椅子。


放置してはいけないような薬がゴロゴロ。

それにしても、空き巣と私(廃墟マニア)はどうやって見極めたらいいのだろう。

仮に管理人か誰かに見つかったとして、「あっ、廃墟マニアです、エヘッ(カメラを見せる)」と言えば信じてもらえるのだろうか。

しかしそれで済む話なら、本物の空き巣はカメラを持参しておけば安心ということになってしまうのではないか…。


見極め方とかそういうことを考える以前に、実は私は「入ってみたけどいいものがなかったから何も盗らずに出てきた空き巣」に過ぎないのかもしれない。


空き巣と自分の違いが本格的に分からなくなってきたところで帰ります。

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